- SATO RYOJI

- 7月30日
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今回は最近あった制作の失敗談について。といっても少し前、作品タイトル「NIKIN」制作時のことです。元のNIKINはもう少しうねるような形をした造形から始めていました。紙のフィリングを試作している最中、その立体造形に纏わせることが上手くいかずに再造形をしています。紙の分量によって自重で定着せず、乾燥する時間を分割する形で8割ほど解決しました。その工程によって立体表面にある色彩の滲みが生まれています。また段ボールで作った骨組みにガーゼ(粗ジェッソで浸したもの)を巻いたりもしていました。支持体の表面をザラつかせることで素材の定着をよくするためです。支持体に関しては結構この考えかたが絵画的にも工芸的にもある気がして面白いです。創作のスタート工程はこの選択からといったところでしょうか?一般に知られているかと考えると違うかもしれない。周りが創作する側の人間ばかりで当たり前の知識に錯覚していたと感じます。
失敗は結構旨みが多くて、外見に影響することが想像もつかないところから発生したりします。世間では計画的にできないことがネガティブに捉えられがちですが、創造表現はプラモデルのようなものではないから過程に影響されて変化することもあるべき姿です。などと言ってみました。もちろん締め切りはあったりするのですが、、笑






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