top of page
  • 執筆者の写真: SATO RYOJI
    SATO RYOJI
  • 7月30日
  • 読了時間: 2分

今回は最近あった制作の失敗談について。といっても少し前、作品タイトル「NIKIN」制作時のことです。元のNIKINはもう少しうねるような形をした造形から始めていました。紙のフィリングを試作している最中、その立体造形に纏わせることが上手くいかずに再造形をしています。紙の分量によって自重で定着せず、乾燥する時間を分割する形で8割ほど解決しました。その工程によって立体表面にある色彩の滲みが生まれています。また段ボールで作った骨組みにガーゼ(粗ジェッソで浸したもの)を巻いたりもしていました。支持体の表面をザラつかせることで素材の定着をよくするためです。支持体に関しては結構この考えかたが絵画的にも工芸的にもある気がして面白いです。創作のスタート工程はこの選択からといったところでしょうか?一般に知られているかと考えると違うかもしれない。周りが創作する側の人間ばかりで当たり前の知識に錯覚していたと感じます。

失敗は結構旨みが多くて、外見に影響することが想像もつかないところから発生したりします。世間では計画的にできないことがネガティブに捉えられがちですが、創造表現はプラモデルのようなものではないから過程に影響されて変化することもあるべき姿です。などと言ってみました。もちろん締め切りはあったりするのですが、、笑


ree
※NIKINの下地張り過程、これはこれで面白いかも、、
※NIKINの下地張り過程、これはこれで面白いかも、、

 
 
 

最新記事

すべて表示
Blog40 

最近小作品の計画を練っています。今後の個展はGaraetiaProjectの研究室を動かしていくような展示風景をイメージしていて、思えば研究室の備品って考えてなかったかも。来る人が手に取れるサイズのものがあって良いかもと。私の制作しているテーマは詰まるところ生物科学なのかと...

 
 
 
Blog38

最近思っていることなのだが、毎日の中に知性を感じるシーンが減っている気がする。ちょっと傲慢に聞こえる言いっぷりだが偽りない考えなのだ。思考を感じたいというのか、何気ない事柄に疑問を持ち、それを予測し開拓するのが知見を広げる楽しみであって、高度に行える人の喜びらしくはないか?...

 
 
 

コメント


bottom of page