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  • 執筆者の写真: SATO RYOJI
    SATO RYOJI
  • 9月20日
  • 読了時間: 2分

今回は学徒の際に好きだった漫画についての話です。井上雄彦のバガボンドという作品が好きでした。原作は吉川英治の小説「宮本武蔵」。シンプルな画力の凄まじさやキャラクターのドラマに惹かれて当時大ハマりしていました。感覚的な描写がとても深く、割と今でも自分の人格や人としての身の振り方を想うときのバイブルだったりします。

特に21巻からの吉岡一門との因縁が記憶に残っています。70人斬りの後に投獄され、逃亡の最中にある気付きと揺れる心境。最新刊に至ってようやく生まれる精神の成長などがあり、それと「我」が葛藤する人間らしさなど。共感できることが嬉しくもありました。

井上雄彦さんのエッセイで「円空を旅する」という本が出ています。バカボンドの作中に仏彫の描写が出てきますが影響されているのでしょうか。円空仏を探しに愛知と岐阜の県境を歩いて回ったりもしました。円空仏が収蔵されている寺に行ったのですが閉まっていて見れなかったのは良い思い出です。数時間かけて見つけたのですがね(泣)

現代に染まる我が身を省みるとよく分からなくなることが多いです。ただ自分を極めると思うと雑念が減り、研ぎ澄まされているように感じます。バガボンドはそんなことの見本でした。ファンです。早く最新刊を読みたいような、続きが出ないこの間にも意味があるような。今回はそういう作品の布教ブログでございました。


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面白かったのでオススメです。

 
 
 

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