- SATO RYOJI

- 5月28日
- 読了時間: 2分
今回はちょっとした思い出話。
私は愛知県立芸術大学の油画専攻出身なのだが、作品のガラテアシリーズ1号は大学生活中に生まれました。学部2年生の途中に閃いた制作でブラッシュアップや取材などをしているうちに完成品の発表は卒業制作になっていた。満足いくまでかけた時間は3年ほどかかりました。長かった、、。途中の課題や展示は過程で生まれる他作品やドローイングなどを提出していたのだが1号が生まれるエネルギーは今思っても相当なものだったと思います。食費を削って製作費にしていたら肋骨が浮いてきたのは良い(ヤバかった)思い出。その頃の食事ルーティンで思い出すことといえばミルクティーへの信頼がすごかったこと。リッター紙パック一つ100円で1週間を過ごしていた時期があります。制作素材を木材に絞っていたこともあって機材も含めた出費が凄まじく、脂肪と糖質がとれて低消費な位置付けとしてガソリンの如くミルクティーを頼っていました。周辺のギャラリーの方々や友人たちの助けがなかったら成り立っていない生活も当時は心地良く、徐々に邪念が切り詰められて思考が一着線になる感覚は20代の集中力が一瞬極まっていました。
ストイックに生活の全てを捧げた日々。私の制作、また世の作家の作品に対する姿勢は熱いし重い。命も人生も掛けられる楽しい行いだと不意に思い出して震えています。




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