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  • 執筆者の写真: SATO RYOJI
    SATO RYOJI
  • 3月19日
  • 読了時間: 1分

更新日:5月24日

以前に書いたメインの作品シリーズGarateiaガラテア、今回はその2号機について。


人造人間をテーマにした創作活動。2号機は声を出す行動を主題にした人間の模造機体です。頭部にはゴム膜を震わせ発音する音響器官があり、鑑賞者が視線を上げた先に頭部がくる造形にしています。音量が小さく、言葉にならない発音が不明瞭なメッセージになる姿をイメージしました。聞き取りづらい言葉に耳を傾ける、このコミュニケーションとして一方的な会話シーンは私の考える現代人の1つのモデルであり、その再現として用意したシチュエーションなのです。

素材は1号から続き木材を扱うことに拘っています。箱根寄木細工の取材から、植生や木々の年代を織り合わすイメージに土地の記憶を感じることができました。ガラテアシリーズの肉体はその思想を構造に組み込み、身体の記憶として扱う意図があります。この意図も1号から続いていて、後継機へと繋がれていくひとつの遺伝造形です。


※調整中の2号の横顔
※調整中の2号の横顔

未来にどういった個体が現れるのか、何がきっかけで変化していくのか?

制作している私自身はその未来を楽しみにしながら模索している最中でございます。



HP


 
 
 

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