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  • 執筆者の写真: SATO RYOJI
    SATO RYOJI
  • 1月15日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月24日

こういうのは初めてなのですが友人とミュシャの没入型展示を観てきました。

美術作品の鑑賞に関して、私はこの催しの良い評判に懐疑的でした。作品のマチエールであったり、肉眼で実物を見る体験というのは映像では得難い部分があると思います。ただ興業と結びついた先の開拓であるので、あまりに未体験な感覚。どういった魅力なのか体験せねばといった心持ちでした。


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※プロジェクションマッピング後の撮影時間
※プロジェクションマッピング後の撮影時間

実際に見てきて思ったのは従来の芸術、美術鑑賞というものとは別物といった感覚でした。

イベントとしての完成度が良く、作家にポイントを置いているというよりファンと作品の合間に生じる世界観を演出しているように見えました。「従来の鑑賞」というのはあくまで個人が作品を見たときに感じる作業の痕跡、そこから完成に繋がる工程を想ったときの心象も含めた観察だと思います。没入型展示とはこの鑑賞を積んできたファンの平均的イメージを扱った演出展示なのだと感じました。作家個人の歴史をいろんなアプローチで辿る展示で面白かったです。


決して安っぽいわけではなく、ちゃんと過去の累積に学んだ最先端の試みであるのだと感心しました。今後も出てくるであろう没入型展示の中に自分の好きな作家タイトルが出てくることを楽しみにしています。



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