- SATO RYOJI

- 2月5日
- 読了時間: 2分
更新日:5月24日
今回は以前に取材した場所を紹介します。
箱根湯本からバスで行ける畑宿。そこでの取材はとても楽しかったです。
山間の中に工房や資料館があり、箱根駅伝の際に毎年作られていた寄木細工のトロフィーも持たせてもらえました。ずっしりとした重みがあり、ムク造り表面の触り心地は丁寧な仕事の良さを感じました。


箱根は自然豊かであり、そこで育まれた箱根寄木細工に私の作品は影響を受けています。森の木材の種類で色味を作るという植生を利用した伝統細工、土地の記憶を織り込むようなデザインだと感じました。自分の製作にもその思想を反映し、ガラテアシリーズ作品に宿る魂について考えています。私が再現する際はもっと簡易的に合板を使うことを考えました。売られている段階で重ねられたベニヤの色味の差異を選び加工材としてチョイスする。ただこだわると奥が深く、売られているホームセンターによっては合板を構成しているベニヤの種類が完全にバラバラな場所があるんです。色味の組み合わせは数十種類作れるほど。差し色として個別に買う木材と組み合わせると十分雄弁な素材でした。
ガラテアシリーズの作品はそういった断面と表面、立体ブロックとしての加工段階から気を使っています。そういった部分も楽しんでもらえたらとても嬉しいです。
HP




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